撮影紀
上高地のまどろみ
朝の4時に目が覚めて、中判のフィルムカメラと三脚を抱えてホテルをでる。上高地の大正池はまだ薄暗く、足元もおぼつかない。 それでも前日のロケハンのおかげだろうか、おおよそのイメージはできている。僕はカメラを三脚にセットして光を待った。 5時前位だろうか?山の向こう側の太陽が空に色を与え始め、大正池が霧に覆われ...
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朝の4時に目が覚めて、中判のフィルムカメラと三脚を抱えてホテルをでる。上高地の大正池はまだ薄暗く、足元もおぼつかない。 それでも前日のロケハンのおかげだろうか、おおよそのイメージはできている。僕はカメラを三脚にセットして光を待った。 5時前位だろうか?山の向こう側の太陽が空に色を与え始め、大正池が霧に覆われ...
2006年8月。僕は長年憧れていた海外一人撮影旅行を実行した。旅先は南国の楽園バリ島。相棒は原色を鮮やかに再現してくれるOLYMPUSのE-330。故障した時のために、サブカメラも携帯し、三脚も用意した。準備にぬかりはない。写真を始めて5年目。時は来たと感じていた。 飛行機に乗って約7時間。テンバザール空港...
2003年から数年の間、当時、高級コンパクトフィルムカメラの代表格であった中古のCONTAX T3を抱えて、明治村を撮影していた。 近代建築と自然風景、観光客が織りなす独特の雰囲気は何度訪れても被写体に困ることはなく、特に春や秋の透明な光が建物の窓から入る光景に何度も込み上げる瞬間があった。 写真を始めた当...